子宮筋腫の話⑥【子宮全摘出する決断】

世間では、節分が終わったらバレンタインデーですね。イベントとは無関係な生活を過ごしているバードです。

さて、いよいよ入院まで1ヵ月を切った話になります。

7回目の病院
2017年10月半ば

今回はやることが目白押しです。
まずは採血をして、胸のレントゲンに心電図。午前中はここまで。
お昼を食べてその後、入院の説明と診察。そして、自己血採血です。

私は、人生で1度も献血したことがありませんでした。なんとなく自分の中で貧血になりそうな気がしていた為、献血願望はあったものの自然と避けてきたようです。

今回は血を300ml採ります。
歯医者さんのようなイスにゆったり座り、300mlの血をゆっくりゆっくり時間をかけて採っていきます。
採り終わったあとは、点滴室に移動して30分ほど点滴をしてその日は終了ということでした。

採血室から点滴室までは、車イスで移動すると聞かされていました。
血をとったあと血圧が下がり、一向に正常に戻りません。何回血圧を計っても下がったまま。
私は特にくらくらすることもなく至って普通なのですが、看護師さんからは
「たぶんイスから立ち上がるとふらふらすると思いますよ」
と言われました。イスから立ち上がって車イスに乗るだけなのにそんなに大ごとなのかぁと驚きました。

血圧は依然と下がったままで、とうとう「ストレッチャーで移動しましょう!」と笑顔で言われてしまいました。
えー!なんだか恥ずかしいんですけどー、という気持ちの中、ストレッチャーに乗せられて診察を待っている人たちの前をガラガラと通り移動しました。

あとは点滴室で、点滴しながら30分ほど寝て終わりなのですが、カーテン越しに隣におじいちゃんが寝ているようで、とにかくブーブーおならをしたり、ぶつぶつ独り言やら、がさごそ動いて落ち着きがないご様子。
ゆっくり静かに寝て過ごしたかったのに、気が散って休めませんでした。

8回目の病院
2017年10月後半。

2回目の自己血採血です。
今度は採決のあとはちゃんと血圧も戻り、車イスで点滴室に行けました!

とうとう5月から始まった通院も終わり、いよいよ入院です。

入院を控えた1ヵ月前から迷いだしたのが、子宮は温存して筋腫だけをとるのか、筋腫と子宮の全部をとるのか、ということでした。

子宮は温存、筋腫だけをとるということで今まで進めてきました。
果たしてそれが最善なんだろうか?と迷いはじめてきたのです。

温存の1番のメリットは、子供が産めるということです。
でもこの先、子供を産むチャンスが私にはあるのだろうか?
私個人の考えとしては、がんばって産めるリミットは43歳かな、でした。
もちろん、それ以上の年齢でも産める可能性はありますが、産んで育てていくのに自分の体力に自信がないし、出産のリスクも不安だし、43歳くらいが目安かなぁと漠然と思っていました。

41年チャンスがないままきたのに、あと2年でそのチャンスがくるとはとても思えない自分がいました。

温存するデメリットとして、やはり再発です。筋腫ができるということは、できる体質なんだと思います。今ある筋腫がどのくらいの時間をかけて、この大きさに育ったのかはわかりません。

閉経まであと10年あると考えた時に、それまでに再発は十分考えられるわけで。
もちろん、今度はちゃんと定期的に検診には行くつもりです。早めに分かれば対処も早くできると思いますが、万が一にもまた手術するとなった場合、今と同じ状況とは限りません。
今回は、会社もちゃんと休めますが、次回はどうなっているかなんて分かりません。
もしかしたら、親の介護が始まっている可能性もあり、そうなったら自分の手術どころではないかもしれません。

これが45歳くらいなら、出産もきっぱり諦め、年齢的にももしかしたら早く閉経してる可能性もあるし、万が一にもまた筋腫ができてもなんとか閉経まで逃げ込める可能性もあるし。
などと考えていると、どんどん迷走の深みにはまっていきます。

入院前の1ヵ月ずっと考え続けました。
答えは毎日変わりました。
「よし!とろう!」と思いきや、翌日には「やっぱり残した方がいいかなぁ」と思ったり。

とにかく私は周りの人たちに意見を聞いてみることにしました。
以前の私は、人に相談するタイプではありませんでした。
しかし、30歳の時に私は変わりました。職場で一回りほど歳上の女性に出会い、その人はいつも私の話を真剣に聞いてくれて、またアドバイスもしてくれました。私には思い付かないような意見を毎回アドバイスしてくれて、それからの私は人にも相談するようになりました。
やはり色んな人の意見を聞くのは大事だなぁと感じたからです。
人に聞けば聞くだけ世界は広がることを知りました。自分1人で考えていると、狭い世界になってしまいがちです。

そんな訳で、自分の周りにいる人たちに意見を聞きました。
たくさん聞けばもしかしたら名言が飛び出すかもしれない!と思い、男女問わずとにかくできるだけ多くの人に聞いてみました。

私の周りの人達は、ほぼ"残す推奨派"でした。
みんなからは「出産の可能性は残した方がいい」と口をそろえて言われました。
なんなら「バードちゃん、お願いだから残して」と言ってくれる友人もいました。

母だけが経験者ということもあってか「取ったほうが楽だよ~。温泉もいつでもいけるよ!」と"取る推奨派"でした。

身内の母以外で"取る推奨派"が唯一1人だけいました。
ちょうどその時期、奥様が白血病で入院しているという男性でした。
「簡単に取った方がいいとは言えないけど、でも再発を考えて過ごすのはとてもつらいと思うよ」というような事を言われました。
そう言われてなんだか嬉しかった自分もいました。
もしかしたら、取るという判断に背中を押してもらいたかった自分がいたのかもしせれません。

やはり、他人のことに無責任に簡単に取ったほうがいいと言える人はいないでしょう。だからみんな、残した方がいいのでは?という意見になるのも当然です。

ちなみにこの時に「まぁ最後に決めるのは自分自身だけどね」と言われた言葉があります。
確かにごもっともな意見です。私もそう思います。私も他人の相談にそのように答えたことがあったかもしれません。
でもその時に私は、なぜか突き放された感じがして少しだけ寂しい気持ちになりました。もちろん言った方は、突き放して言った訳ではありません。
この時に私は思いました。もし自分が相談される側になった時はこの言葉を使うのは止めよう!と。
「私にはどれが最善か分からないけど、最後まで一緒に考えるよ」
と声をかけようと心に決めました。

話は戻り、実体験から率直な意見を述べてくれた男性には感謝しました。

先生には、10月の診察の時に、全摘出にするか迷っている旨をお話しました。
私が
「この先、出産の可能性もなさそうだし」
と話すと、先生は
「そんなことわからないですよ~。この先、何があるかなんてわかりませんよ」
と本当にそう思って言ってくださった感じがして、それもとても嬉しく思いました。
ただ、全摘出するなら、再発の心配もなくなるし、子宮頸がんの心配もなくなるので、それはそれでいいこともあるとお話してくれました。

ちなみに、いつまでに決断すればいいのか尋ねたら
「手術の前日まで大丈夫ですよ」
と笑顔で答えてくれました。

前日まで大丈夫とは、迷う時間がたっぷりある(笑)

入院の前日、全摘出をようやく決断しました。
今後の可能性を比較しました。

子宮を残して妊娠する可能性

再発や子宮頸がんになる可能性

後者の可能性の方が高いと判断し、子宮全摘出を決断しました!

ようやくこれで晴れて手術にのぞむこととなりました。

筋腫の話シリーズはこれにて終了です。
今度は、入院シリーズに突入です。

みなさんもどうぞ早目の病院。
定期的な検診をお願い致します☆