子宮筋腫による子宮摘出手術②【入院2日目・手術】

所さんの笑ってこらえてを見ていたら、世界で初めて超深海で3D撮影に成功したスゴイ人を紹介していました。そのすごいゴム職人の男性を筆頭に、下町ガンコ親父たちが結集し海底探査機を作るというアツ~いお話でした。まるで下町ロケットのよう。ちなみにドラマ下町ロケットに、エキストラとして参加し一瞬だけ画面に映り込こんだバードです(笑)来世、もし男性に生まれたら技術者になりたいものです。

さて、いよいよ入院2日目は手術です。
手術はお昼の12時過ぎの予定です。
食事は、前日の夜21時以降からは食べれませんでした。お水だけ、手術の数時間前までは飲んでもオッケーでした。
同室の5歳上の女性・野村さん(仮名)は、私の前に手術でした。
朝、たまたま廊下で野村さんと鉢合わせしたので、あいさつをしてお互いがんばりましょうね、と声を掛け合いました。

午前中は、除毛と診察(膣内の消毒)がありそのあとは手術の時間までひたすら待つだけです。
ちなみに除毛って、てっきり全部剃るのかと思っていたら、上の方を剃っただけでした。そんなこと全然知らなかったです。

病室の窓から紅葉を眺めて過ごしていると、先生が来てくれ「外見てると退屈しないでしょ?紅葉もきれいだし、ほらあそこには消防署もあるし」とか言うから笑えました。消防署って(笑)幼稚園の男子か。
先生に連れられて園児たちが公園をお散歩している姿もありほっこりします。

手術予定時間の30分前になったら、母が来ました。
何を話したかはもう覚えていませんが、話をしているといよいよ看護師さんが呼びに来ました。
看護師さんの後をついて行きます。
歩いて行くんだー。それはそうだよね、元気だもんね。ベットに寝たまま運ばれて、家族にがんばってね、とか言われて見送られるドラマのシーンをつい想像していました。
専用のエレベーターに乗り手術室がある階で降りると、そこはいつも見ている院内とは雰囲気が全然違いました。机で仕事している事務さんのような方たちもみな、頭にはビニールのキャップをかぶって仕事しています。
緊張感のある空気が流れていました。
ただ単に自分が緊張しているからそう感じたのかもしれませんが。
あ、でも言うほど緊張はしませんでしたけど。ここまできたら先生にお任せするだけだし、手術は寝ている間に終わってしまうしと思っていたので。

看護師さんから、ビニールキャップを渡され、鏡を見ながら自分で被ります。
全部セルフなのね、とか思いながら被りいざ手術室へ。
さ、寒い!!
入った瞬間とても寒かったです。
この寒さの中で、手術してくださる先生や看護師さんたちは大変だろうなぁと思いました。
いつも眼鏡をかけていますが、手術なので外してきた私を見て先生が
「見える~?」
と笑顔で手をふってくださり、和ませてくれました。

手術台にも、もちろん自分で上がります。手術台はとても幅が狭かったです。

1つだけ不安だったのは背中に打つ麻酔です。
なぜなら、会社の上司である店長(上司ですが歳は一回りほど下です)が
「バードさん!麻酔めちゃめちゃ痛いらしいですよ。兄が麻酔した時、死ぬほど痛かったと言ってましたよ」
と言ってきたからです。
どんなに痛いのぉ~と不安でした。
横向きになり、背中を丸め、いざ麻酔!
ドンッと強めに背中を押された感覚でした。
店長のうそつき~!全然痛くないじゃ~ん!
と思ったところで、記憶はなくなりました。
今さらながら麻酔ってすごいですね。

目を覚ました時は、すでに病室に戻ってきていました。
時間は15時前でした。

酸素マスク、尿管、点滴、背中には痛み止めのチューブが入っています。
足は、膝丈の弾性ストッキングを履き、フットポンプがついています。
よくあるマッサージ機で、空気が入ってはプシューと抜けてもみもみしてくれるやつです。

本当に終わったんだ、あっという間だったなぁ、と思いました。

癒着もなく、出血も少なかったようで自己血採決した血を使うこともなかったようです。
筋腫は800グラムでした。
それでは膀胱も圧迫されていたわけですよねぇ。

ちなみにあとから聞いた話ですが、野村さんはもっと大きくて900グラムほどあったそうです。

目を覚ました私に母は
「あとはいてもやることないし帰るね」
と言ってそうそうに帰っていきました。
私もその方が気が楽です。
母からは、手術が終わった夜はとにかく気持ちが悪くてゲェゲェ吐くよ、と聞かされていました。

麻酔の説明の時も先生から、車酔いする人は術後吐くかもと言われていたし、私もわりとすぐ気持ち悪くなって吐くタイプなのでそれは覚悟していました。

とりあえず、痛みはありませんでしたが、のどが少し痛かったです。
唾を飲み込むと少し痛む、という程度ですが。

1人寝ているとカーテンの向こうから
「バードちゃん」
と呼ぶ声がしました。
友人が来てくれました。お見舞いには来てくれるとは思っていましたが、手術当日に来てくれるとは思ってもみなかったのでとても嬉しかったです。
仕事もしているし、保育園に入る小さな子供もいるのに忙しいなか来てくれるなんて。しかも車で40分位はかかるだろうに。
私を見ながら、ぐすんと泣くから
「私は全然元気だから泣かないで。大丈夫だよ」
と言うのですが
「話さなくていいから」
と。顔をみにきただけだと言い2~3分ほどいて、持ってきてくれたお花をテーブルに置いて帰って行きました。
「お~い!お花見たいよ~。紙袋から出しておくれ~」
と帰る友人の背中に向かって心の中でつぶやく私。

それからまた時間が経ち21時。
少し吐き気がでてきました。吐いたら楽になりましたが、少し経つとまた吐き気があり、吐きました。
身体が寒くて寒くて、看護師さんが電気毛布を持ってきてくれました。

野村さんも、寒い寒いと言い電気毛布を持ってきてもらってました。

術後当日は、看護師さんが来てくれては、体温、血圧、弾性ストッキングを脱がせむくんでないかを数時間おきにチェック。
本当にありがたい限りです。

熱も39度まで上がり、座薬を入れてもらいました。座薬なんて1秒でぴゅっと入れ、さすが看護師さんはすごいなぁともうろうとしながらも感心していました。
そのあとも吐き気はおさまらないので、吐き気止めも点滴してもらいました。
その時に看護師さんに
「今、何時ですか?」
とたずねると
「23時ですよ」
と返事が。
えーー!まだ23時!?自分の中では、朝の4時くらいだと思っていたので、つらい夜はまだまだ続くのかと落胆しました。

自分との戦いです。
テーブルに置かれたお花が入っている紙袋を見ては、早く元気になってあの紙袋を開けるんだ!と自分を奮いたたせていました。
もしかして、それを狙って友人はわざと紙袋から出さなかったんだろうか?と考えていると、野村さんの寝息が聞こえてきました。
「あれ!?野村さん寝てるし。うらやましいよー」
と思うバードでした。

なんとかうとうと眠ることができたのは朝の3時でした。